金・ロジウムメッキ加工製品のお手入れ
先日、ロジウムメッキ加工のシルバーリングをご購入いただいた方からお問い合わせをいただきました。
「リングに傷をつけてしまい、傷の部分のみに汚れがでてきました」
「クロスはつかったらいけないんですよね?どうしたらよいですか」
なるほど。。
ロジウムメッキ加工は、数ミクロンという薄い皮膜ですので、リングのようにぶつけたりする可能性が高い商品の場合は、ロジウムメッキのみならず、地金まで傷をつけてしまいます。
ロジウムは、プラチナ系金属の一種で、シルバーより硬く、地金のみよりは傷がつきにくいのですが、薄い皮膜ですので、やはりぶつけたりすれば当然傷がついてしまいます。
こういった場合、再メッキをするのが一番よいのですが、まだご購入いただいて日も浅く、往復の送料もかかってしまうのでちょっと・・」と思ってしまいます。
汚れが気にならない程度なら、そのままのほうがよいですが、汚れがどうしても気になるようでしたら、シルバークリーナー液を使ってみてください。
クロスは、磨き粉が入っている為、ほかの部分のメッキも剥離してしまいます。このため、クロスの使用はおすすめできませんが、クリーナー液でしたら汚れの部分のみに作用する可能性があります。
使用方法は
クリーナー液に「瞬間」つけて引き出す。
↓
水洗い
汚れがとれなければ、2・3回繰り返してみてください。
長くつけないで、「瞬間」を忘れずに。
こちらは、金メッキ製品の汚れにも使える裏技です。
私も実際にやってみましたが、汚れはとれても、メッキは落ちませんでした。
メッキ専門の職人に聞いてみましたところ、メッキの剥離には、かなり強い剥離剤を使用するのだそうです。
しかも、下地にニッケルが入っている場合のみ、剥離ができるとのことで、ロジウムや金メッキ自体は剥離液でも剥離できないのだとか。
(要は、下地に入っているニッケルを溶かして、ロジウムメッキや金メッキを浮き出して落とすということらしいです)
ということは、やはりクリーナー液につけたくらいでは、ロジウムメッキや金メッキは落ちないのだと思うのです。
ただし
メーカー様よりは、「メッキ加工商品に使用はダメ」という情報ですので、あくまで「裏技」です。
メッキにもよるかもしれませんし、お試しを試みる方は、万一、何か異変がおきても自己責任で・・
ということでお願いたします
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※2011年4月よりアドレス変更のため、リンク修正させていただきました