ホワイトゴールドのロジウムメッキ加工について
先日、旧友に久しぶりに会ったら、
「某ジュエリー店で購入したホワイトゴールドの指輪なんだけれど、
最近、なんだか黄色い部分がでてきて、気になるのよね」
「購入店に相談したのだけれど、"どうしようもないですね”って
言われたのよ」と、相談を受けました。
実際の商品を見てみたところ、確かに、指の下に当たる部分が
ちょっと黄色くなっており、素材はK10WGとの刻印がありました。
「K10WG」というのは、純金がK24であるのに対して、ゴールドの割合が
24分の10(約41.66%)ということです。
日本の場合は、K18商品が多いのですが、アメリカではK14・イギリスでは
K9の商品が主流です。
ただ、最近の地金の高騰もあわせ、安価に販売するために金の割合を減らし
日本でもK14やK10といった商品も時々見かけることがあります。
24分の10(約41.66%)ということは、残りの24分の14については、金では
なく、他の金属が混じっていることになりますが、これは金属の強度を
高めるためです。
このほかの金属(割がねといいます)の混ぜ具合によって、金の色合いが
異なってくるわけですが、もともと純金というのはいわゆる「金色」な
わけですから、ピンクゴールドなどはまだしも、ホワイトゴールド、
つまり白色に見せるためには、そのままの地金では色合いがよくありません。
このために、ロジウムメッキ加工を施し、キレイに見せているのです。
粗悪な商品は、イエローゴールドにロジウムメッキ加工を施し、見た目だけ
白く見せて、ホワイトゴールドとして販売しているものもあるようですが、
このような商品はホワイトゴールドとはいいません。
ホワイトゴールドというのは、あくまでも地金素材自体がホワイトゴールドで
なければいけません。
彼女の指輪は、毎日つけているうちにすれて、このロジウムメッキ加工が
はがれ、地金本来の色がみえてきてしまったわけです。
ですから、「再ロジウムメッキ加工」すれば簡単にもとの色になります。
彼女の指輪は細い指輪でしたので、1本1,050円と、お値段もとても安価でした。
ただ、日常づかいの指輪でしたので、当然、小さな傷もたくさんついて
いましたので、一緒に軽く磨きもしてもらいましたら、本当に新品のように
きれいになり、とても喜んでくれました(~_~)
知っていれば簡単に解決できることなのですが、知らなくて困っている方も
いらっしゃるのだと思い、こちらに記載してみました。
弊店で購入の商品はもちろん、ホワイトゴールドの色合いの変化で困っている方
がいらっしゃいましたら、以下のページを参照の上、一度ご相談くださいね。